Special Contents
白生地のなりたち
5.仕上げ・出荷白生地に織り込まれた技のつながり
精練後、白生地は生地同士が擦れたり折れが生じないように丁寧に水洗・脱水され乾燥機にかけます。同じ白生地でも乾燥の方法によって違う仕上がりになります。
白生地に問題が無ければ幅出しを行います。機織りの際、テンションや緯糸の具合が違うために、幅の寸法が微妙に違います。そのため微量の水分を生地にのせながら、幅丈が規格通りに仕上がるまで幅出しテンターを繰り返します。その後シワ取りを行いアイロン掛けをしたように仕上げ、検反機にかけて厳重な検査を経た合格品が大塚の白生地です。
仕上げ〜出荷工程
乾燥生地にあった乾燥方法(ループ、シリンダー)で乾燥させる
幅出し乾燥後、生地の幅や長さは不揃いであるために、水分をのせながら規格の幅・長さを出す工程
シワ取りアイロンかけの要領でシワをのばす工程
検査できあがった白生地は1反ずつ検反機にかけて厳重に検査する
シワ取りアイロンかけの要領でシワをのばす工程
たたみ・巻き・出荷合格品は赤、不合格品は青色の結果が表示され、ブランドマークを押捺し出荷される
検査(機屋)織物工場へ納品された後の製品検査
精練前の生機(左)と精練後(右)
*記載の工程等は大まかに説明したもので全てを表すものではありません。
またその内容についても諸説あります。